Diário de Aya

マデイラ島とアソーレス諸島での暮らし。日々のこと。

【Açores】夜中に突然、水が止まった話



海外で生活していると、ハプニングが起こったときに日本とは違った対応になる。
国が違うし、文化も違うから当たり前といえば当たり前の話ではあるけども。


2021年、Açores ( アソーレス諸島) のSão Miguel ( サン・ミゲル島 )で暮らしていたときに夜中に突然、水が止まったときの不思議な出来事の話をしようと思う。


ハプニングというものは突然やってくる。


2021年6月末のこと。


ブログを書き終えて投稿した日の夜中。


やっと記事が仕上がって「温かいお茶でも飲んで一息ついてから寝よう」と思って、お湯を沸かそうと電気ケトルに水を入れようとキッチンの水道の蛇口を回した瞬間。


「ん・・・?水が出ない・・・。



ちょろちょろっと最初に出てきたものの、それっきりいくら蛇口を回しても水が出てこない。


一瞬、私の頭の中はパニック。


夜中まで起きていた私も私なのだけど、何の知らせもなく突然止まったから焦る。


いくら日本と違うとはいえ、ポルトガルってけっこうきっちりしていて、工事をするときは事前にお知らせはしてくれる。


私が住んでいたアパートは工事や点検、アパートの修繕に関しては必ず事前にエレベーターに張り紙をする。


前も電気の点検で夜中から明け方まで電気が止まるというお知らせがエレベーターに貼ってあった。


同じアパート内でどこかの部屋がリノベーションをするときも作業時間と大きな音もするので「ご迷惑をおかけします」と日本と変わらないような住人に配慮したお知らせも貼ってあるときもあった。


なのに急に水が止まった日だけは何のお知らせもなかったから驚き。


水道代はちゃんと払っていたから、止まるなんてありえない。


少しパニックになりながらもバスルーム、シャワールームと全ての蛇口を回して、水が出るかを確認。


だけど、どこの蛇口も水が出ない・・・。


水が止まった原因を考えてもわからないし、夜中だったし、眠たいからとりあえず寝て「朝まで待ってみよう」と思って就寝。



もし水道の工事なら朝には終わってるはずだし「今回は張り紙を忘れたのかも!」なんて思いながら。


朝、目が覚めてからトイレに行くついでに水が出るのかを確認。


まだ出てない・・・。


なぜ?


私1人ではとにかくどうにもならないから、Açoresに来るまでと来てからもサポートしてもらっている友人に連絡して水道の状況を見てもらうことに。


だけど、けっきょく原因不明。


最終手段で、セキュリティに聞きに行くことに。


水が出ないことを伝えると「夜中に水道管が壊れたから水道管の栓を閉めてる」ということ。


そりゃ水出ないわ!


そして早く聞きに行けばよかった。


原因が分かれば修理業者を待つのみなんだけど、セキュリティのスタッフが夜中から連絡してるみたいなんだけど、なかなか来なくて朝になっても来てないと𓈓


そこはポルトガルだなぁ。


いつ来るか分からないからもう待つしかないという。


修理業者もなかなかのマイペースだけど、セキュリティスタッフもなかなかのマイペース。


ポルトガル人って本当に穏やかというかなんというか 笑。


夜中から1時間おきに修理業者に連絡してるらしかったんだけど、なかなか来ないという状況。


これって私ならけっこうイラっとしてしまう。


だけど、セキュリティスタッフは「1時間おきに連絡してるんだけど来ないんだよね。僕たちも困ってるんだよね〜」って「来ないからどうにもできないよね」って感じだった。


日本でこんな対応だとクレーム言われそう 笑。


悪く言えば他人事のような感じだけど、私もポルトガル人のような性格だから「仕方ないよね〜」ってなる。


かなりのんきな会話。


業者もなかなか来ないから水道管の栓も閉めたらしいんだけど、その理由を話すときも「アパートのみんなが使うと滝のように流れるんだよ!滝だよ 笑!だから栓を閉めてるんだよ。」となんだか興奮気味に話してた。


急に止まったから焦ったけど、理由聞いたら仕方ない。
そして朝からセキュリティスタッフのマイペースさに笑わせてもらった。



それにしても夜中から連絡しても業者が来ない状況ので大変なのに「よく落ち着いて話せるな」と感心した。



これぐらいのマイペースさって人生においても仕事においてもけっこう必要なのかもね。